「ダンガンロンパ3」 希望編直前!絶望編最終回の感想と考察。逆蔵は戦犯か?それともヒロインか?アニメ組には「ググれカス」スタンスな制作?
絶望編最終回視聴後
エンダァァァァァイヤァァァァァァァ
かーらーのー
希望編キタァァァァァァァァァァでしたね〜(^^)
ネットで各編最終回後に特別編あるって情報出回ってたので、安心したーって感じ!
番組表で検索かけても見つからなかったのでTwitterで「特別番組」表記になっているらしい、ということで半信半疑で検索かけたら、ヒットしました!
言いたいことはたくさんあるのだが
まずは絶望編から。
絶望編のOP「カミイロアワセ」すんごい好きだったなー未来編と競ったらこっちの方が勝つな。うーん…前期だったらリゼロの「STYX MYTH」と拮抗しただろうけど、今期だと1番なんじゃないかな。
「Are you ready?」のとこが良い
あとえのじゅんが動き出した6話からの色が変わり、不気味になり、
手の中に収めていた77期生を「ふー」って飛ばしちゃうとこが話数を重ねるごとに散らばっていくのがわかる仕掛けが面白かった。
何故か1話目は七海が振り返ってもドッドだったなー
出だしから(ホモのボクサー略して)ホモサーが愛するヒトに嘘ついてましたね。
しかも原因は「ホモってバラされたくなければウソの報告してね♡」っていう盾子ちゃんの脅し。
プラスα、「日向殴ってカムクライズル化の原因作った」
からの「戦犯」呼びの大合唱なサカゾー
一方で未来編でもあぽい脳筋ならではの行動の数々で視聴者をイラつかせていたが、
最後の最後で、
ボクサーの誇りである拳を切り落としてまで苗木っちを洗脳から引きずり上げ、宗方に見捨てられてでも助けようと配電室をシャットダウンという
前代未聞の「ヒロイン化」を成し遂げた奇跡のキャラであった。
それでもギャクゾーが視聴者から受けていたヘイトから挽回するにはこれだけじゃ足りないという声もチラホラ。
と、ここからは私の意見だけど
「ホモサーは断ったとしたら盾子ちゃんに洗脳動画見せられて強制絶望堕ちさせられてたかもで
最大最悪の絶望的事件がサカゾーの報告だけで回避できるわけなかったし
ある意味絶望堕ちしなかっただけでも良かった方だから戦犯じゃないよ!
ヒロインだよ!」です!!!
ってことで私は許したぞサカゾー…
日向を殴ったのも善意からきたもので、「巻き込みたくなかった」だけだし、
えのじゅんの報告も世界を崩壊させることに繋がるとは思わなかっただろうし、
自分以上に、洗脳済み雪染と宗方の関係があるから、報告したとしても意味なかっただろう。
苗木に嫉妬したのはバターと同じような理由だと思う。
未来編でトリックとして使われていた「モノクマのグルーミー・サンデー」は当時から作られていた、と疑問解消。一瞬で自殺に導いていくえのじゅんの狂気。
絶望編の終わりかけに天願会長の未来機関設立ルーツや黄桜さんがついていくこと、仁さんが娘を想って残っていくことが描写される。
この感じだと、好々爺の天願や響子ちゃんの命の恩人黄桜さんは黒幕ぽくないなーというより、であって欲しくない。
そして78期生だけ生き残ったのは、えのじゅんのクラスメートっていう理由だよね…シェルター化が思ったより時間が掛からなさ過ぎて驚いた。はっや。
不二咲ちゃんとバターの絡みは貴重でしたね、このあとのことを思うと胸が痛いよ。
セレスさーん働いてー!笑
えのじゅんの暗殺()をいとも容易く神回避する「超高校級の幸運」もとい「超高校級の希望」の苗木っち。
前園さんと夫婦感出してる…前園さんの声ええなぁ…じゃなかった!私はナエギリ推しやでぇ!!!
と軽口はここまで。
絶望編の何が絶望かって雪染先生の絶望堕ち。
ななみんのオシオキからのカムクラに語りかけるシーンからのカムクラが涙を流す…のコンボはリアルに泣いた。
それよりも絶望的なこととも言えるんだよ。
だって77期生はジャバウォック島で新世界プログラムで更生させようと苗木達が画策し、そんで今どうなったかは知らんが、それでもきっと希望を託されたハズなんだよ最後は。未来編か希望編で明かされるであろうが、そうであって欲しい。
絶望堕ちしたままシャンデリアに自らを吊るし自殺。
まあまだ、
雪染先生の黒幕説、
絶望編1話で「あーあ死んじゃっ、た。」発言in映画館、
ダンロン一期の1番最初に死んだゆえの怪しさ、朝日奈ちゃんの怪しさと相まっての入れ替わり説など
悪い憶測の絶えない彼女ですが、
何よりも、好感度をぶっちぎって死んでいったサカゾーやななみんと比べたら好感度という点では、視聴者を絶望のどん底に突き落としたよね。
「私が来た時にはもうこんなになってて…ひどい…誰がこんなことしたの…私私許せない!」的なことを言っていたのは演技で
「私だよ♡」(園児達を殺す前と後の写真のセット)で精神的なボディブローされましたね!
もうむしろ悪役で突っ走っていって好感度上げる…っていうのは?
でも既出のキャラで盾子ちゃんを上回るカリスマ的な悪役っていないよなー!
うぷぷぷぷぷぷ
カムクラも絶望堕ちしたようには見えないから「こんな奴がこれからミリオンキラーになるの?」という疑念を
七海の髪留めと「絶望と希望、どちらが僕にとって予測不可能か…」的なセリフで動機が判明しましたね。
絶望と希望の闘いだったのでしょう。
七海を悲しませることしか出来ない日向には絶許だったけど、涙を流してからの日向改めカムクラは好感度あっぷ
正直ジャバウォック島が絶望編の最後にでて来るとは思わなかったから嬉しかった!!!!!海が綺麗!!!!
だるいゲーマーななみん可愛い!!!どうでもいいけどおっぱいが大きくなってたのはカムクラの趣味かしら!!!
仮想世界だとしても、絶望で終わったとしても、2人がまた出会えたことに感涙。
ちなみに、私は「スーダン2」も「絶対絶望少女」もプレイしたことはなくて、所謂エアプなのでゲームやってる方から偉そうというコメントが来ましたが、
初めてのコメントがそんなで悲しいです。でも、それを言われることは承知してます。
ただ、誰もがゲームができるわけじゃないのです。経済的にも学生である身分、ろくに満足に円盤すら買えないから我慢して、バイトで貯めたお金でデジモン買おうと思っていたり。
そもそも七海のようにゲーム全般できる訳じゃないのです。個人的にはゲーム自体がハマれない体質をしているのです。
ツムツムも、シャンシャンも、デジモンリンクスも、あんスタも、ダウンロードして少しやってみたはいいものの、ほとんどがアンインストールするしかなかったです。
友達がやってるから入れてみたものの、無理なんです。ダウトもそろそろツライ。
だから、メディアミックスでしかストーリーを把握できませんし、アニメで詳しく語られないところを知りたいのはファンであることに変わりはないでしょう。
それでYouTubeでプレイの動画見て予習復習したりしてたり、読みづらい文章何度も読んでストーリー咀嚼しようとしてるだけなのに。
あと、活字中毒なのもあるんです。
帰国子女の友達が「BLのドラマCDはジャケットいらない。声でイメージができるのにむしろ邪魔」って言ってて、
私そういえば、声だけ聞くもの、声優のラジオとかもずっと聞いてるのが無理なタチだな、って思って。
「活字の方が好きだからかな」って答えたら、その子は「英語だったら読めるんだけど日本語の本は読んでると頭痛くなる」って「それよりも声で想像できる」って言われてオタク趣味は人それぞれの五感で楽しんでるんだな、って思った。
だからオタクに優劣なんてなくないですか。誰かの好きを否定して何になるんでしょう。
でもCharlotte以来久しぶりに毎回の感想、考察まとめサイト覗くくらいハマったダンガンロンパだから
足りない情報は全部吸収しようと思って長ぁいストーリー説明文を夜通しで読んで予習しておいたのですが、
絶望編7話の「希望ヶ峰学園史上最大最悪の絶望的事件」を徹夜明けの朝に妹達起きたばっかで録画再生したところグロすぎてびっくり。
あれ、生徒会の村雨くん死んでね?ってなりました笑
確かノベライズ本「ダンガンロンパ/Zero」
- 作者: 小高和剛,小松崎類
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では生存して生き延びた設定だった気がする…という些細な疑問が発生したことは置いといて。今度買って読むだろうから疑問解消するかな。
そもそもダンガンロンパ3は究極のファンディスクなわけなので
ゲームプレイヤーへのプレゼントということになる。
ダンガンロンパ3絶望編(アニメオリジナル)
↓
ダンガンロンパ1期(ゲーム→アニメ化)
↓
絶対絶望少女(ゲーム)
↓
スーパーダンガンロンパ2(ゲーム)
↓
ダンガンロンパ3未来編(アニメオリジナル)
と時系列かつゲームのストーリーが背景にあるため、
未来編でちょくちょく映る「スーパーダンガンロンパ2」「絶対絶望少女」関連の所謂「サービスシーン」はゲームのストーリーを知ってないと理解するのが難しい。
つまり、制作はゲーム未プレイ者には「知ったこっちゃない」というか、あまり優しくはないと思う。
「アニメしかみてない」の感想サイトや「モナカ誰?」「絶望編最後のシーン意味わからん。七海生きてるの?」っていう呟きも見かけたので、
制作陣のスタンスはモナカが言うように「ググれカス」なんでしょう汗
ゲームを買うお金がないなら「ググれカス」なんでしょう。
「スーパーダンガンロンパ2」をまとめると、(ネタバレ)
絶望堕ちしてしまった絶望の残党である77期の先輩たちを、苗木達は記憶喪失させ、
えのじゅんに出会わなかった高校生活にし、記憶を上書きした状態で卒業させるために、仮想空間で彼らをジャバウォックで修学旅行させる「新世界プログラム」(月光ヶ原美彩作)を実行した。
しかし、途中からモノクマに妨害されコロシアイに一変。えのじゅんのアルターエゴが持ち込まれていたのだった。
日向創としてアバターが作られた元カムクラは自分には才能がなかったこと、
カムクラであること、
えのじゅんのアルターエゴはカムクラとしてこの島に持ち込んだこと、
自分達こそが絶望であること、
七海はすでに死んでいてAIであること、
仮想空間で殺されたといえ現実でも目覚めない仲間達、
などの絶望を味わう。
ここで選択が迫られる。
この修学旅行を「卒業」する場合、えのじゅんのアルターエゴは肉体を得、復活する。
もし「強制シャットダウン」した場合、記憶が消され、日向はカムクラに、生き残った5人は絶望の残党に戻る。
だったらこのまま仮想空間で目を覚まさないでいる方が幸せかもしれない。
しかし、死んだはずの七海の励ましを受け日向は仲間を説得し、苗木は「強制シャットダウン」にちょうど必要な人数のあと2人の十神と霧切の協力で、奇跡は起きた。
カムクラになると日向の人格が消失するのだが、奇跡的に日向の人格を持ったカムクラとなる。生き残った仲間達は、他の仲間達が目覚めるまで待つという。希望的な終わり方。
ほんとはもっと複雑なんだけどね。
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これが、未来編、ひいては希望編にどう繋がるのでしょう!!!!楽しみ!!!
絶望編最終回でカムクラは希望と絶望どっちが勝つのかを知りたかった、それを試すためにえのじゅんアルターエゴをジャバウォック島に送り込んで、カムクラの希望の象徴である七海のAIと戦った末、希望が勝ったとも言える結末となった。
ということはさ、未来編で島から出た艦隊に乗っているのは希望を見出した「ツマラナイ」日向だよね!!そうだと言って!!!
ここでカムクラ創が参戦したらかっこいいって!!!
ではでは不安要素をとりあえず忘れて、好きなキャラ絶望編です!はりきってどうぞ!
77期生で1番好きだったのは澪田唯吹ちゃん
この脳筋感、ムードメーカー感、アホの子感と自分をいぶき呼び
何から何まで可愛い!!!!
見た目派手すぎて最初好きになるとは思わなかったなー
脳筋繋がりなら、あかねもなかなか好き。
と毒舌ツンデレでロリから合法化した西園寺日寄子
「ゲロ豚女」呼ばわりしてる罪木蜜柑が失踪した際の「しょうがないなぁ」で確信したけど、蜜柑にデレてたら、蜜柑の闇堕ち少しでも遅れてたのかな…?
そしてこのカップル。厨二キャラに感銘受けちゃう王女さまという世間知らず感が醸し出されていて微笑ましい。報われない左右田がいい味出してらっしゃる。田中眼蛇夢はcv.杉田智和ってだけでもう面白いから反則だと思う。
そして、今回のアニメ化で「こんなキャラだったんだ…」部門優勝は骸お姉ちゃんです!
無印では変装だったから元のキャラ知れて面白かったー
恍惚の表情での「盾子ちゃん、私を殺す絶望を味わろうとしてくれるなんて…」
「ばか…でぶ…ぶす…全部入ってる…!」
は迷言でした笑。
感動アニメでぶちゃいくに泣くとこも
盾子ちゃんに頼まれて「希望ヶ峰学園史上最大最悪の絶望的事件」において「翼をください」を頬赤らめながら肘ぴんと伸ばして歌うとことか
最終回まで盾子ちゃんのロングブーツに踏まれてびくんびくんしてた、ドマゾむくろお姉ちゃんの病んでるくらいの盾子ちゃんへの崇拝、依存、発情、愛は歪んでて面白かった。
生来歪んでる組として狛枝、盾子ちゃん、むくろお姉ちゃんはトリオだと思うよ。
盾子ちゃんは相変わらずでしたねー飽きっぽい性格の中の内、意識高い系のメガネかけたキャラと「うぷぷぷぷぷぷ」のキャラがほんと好き。サイコパスって常人には理解できない思考回路だからこそ、常人が憧れるような、そんな感じ。まあ現状だったら身の危険を感じるから近づきたくは…ないかな。
「ダンガンロンパ/Zero」のえのじゅん映像化されて欲しいなー
雪染センセの「希望で始まる絶望で終わる物語、じゃあバッドエンドかって?」
って言ってたので、ハッピーエンドって信じてる!葉隠くんの7割外れる占いを信じてる!!!
未来編考察に続く!
そういえば
ダウトもプレイには時間がかかるからネタバレ読んでからクリアした友達とキャラのこと話してて、まだプレイできてないストーリーやキャラの性格を想像で補ってるだけなのに、「お前プレイしてないやろwww」って馬鹿にされたり。なんで比べたがるのだろう人って。
確かに、にわかってうざいって思う人多いし、私も実写や君の名は。ヒットしてオタじゃない人が騒いでるの見てるとモヤモヤするけど、
新参者を大切にしないオタはなんとやら。って漫画アプリのGANMAの「サークルクラッシュ」で学んだ。(ギャルがオタサーに入る話)
新海誠作品「君の名は。」ネタバレ感想と考察。記憶喪失系がデッドエンドより泣けるのは、ハッピーエンドとバッドエンドを兼ねているから。
トピック「君の名は。」について
ストーリー詳細(ネタバレ無し→有り)
ストーリー全部細かく覚えていたため観た後におさらいとして読んでみては↓
http://joshiryokuyorigoiryoku.hatenablog.com/entry/2016/09/01/051906
文字に起こしてみるとやっぱり映像で、映画館で観たほうが、この感動が伝わるな〜と思った。
これから一緒に観に行く友達とアニメイトで待ち合わせをしていると、
「君の名は。」特設コーナー前で話している女子2人の会話が耳に入った。
「この映画〇〇が観に行って凄い良かったって言ってたよ〜感動できるらしい。」
「あ、でも周りリア充ばっかだったらしいよ〜」
まじか。リア充退散!
一応女子だし、18年間生きてて、古今東西の恋愛もの好んで観たり読んだりしたけど、高校卒業してからはなかなかキツくなってくるもんだ。最近では「スカッとジャパン」の青春スカッも無理に…
なんでかって…そりゃ…「私にはそんな青春なかった」からですよ…というのは余談です。なかなか本題に入らない。
そしてコーナーの中央に飾ってあるモニターからヒロイン三葉ちゃんが「早くしないと!みんなが危ない!」的なことを叫んでいた。あまり前情報を入れたくないが、誰かを救う要素も入ってるのか〜
と軽く考えてたけど、まさか…
と、適当な予想の遥か斜め上くらいに、気持ちいいくらいフルスイングされた。
以下ネタバレ↓「仁」「ひだまりの彼女」「Charlotte」ネタバレしてる
そして予告でもわかる通り、「こいつらだんだん記憶なくなるだろうな」と。
そもそもタイトル「君の名は。」ですし。
「俺/私と入れ替わっていたのは誰?あなた誰?」には二種類のニュアンスがある。
「知らない状態から知る」ことと「知っていたのに今では誰かわからない」ことの。
だからこれは記憶徐々に喪失系かな、と身構えていたわけで。
個人的に。死ぬ系より記憶なくなる系の方が辛くて泣ける。
「君の名は。」は予告の時点から覚悟してたし、消えていく記憶に抗うような2人の必死さに心打たれたし、綺麗だったから、許せる。
……欲を言えば、最後の最後に今まで消えていった記憶が蘇ったりしないかなーとご都合主義的な続編かなにかを切望してる。
だいたい、タイムスリップ系には「記憶の自然消滅」がつきもので、二周目は主人公以外の人は主人公と関わった記憶がなくなったりしているから、主人公のメンタルやられちゃう。その上、「リゼロ」とかみたいに、死を知っているから阻止しなきゃ行けないし、精神的にツライよなーと。特に「君の名は。」は何回でも発動するわけじゃないし、ストレスフル。
タイムリープするやつで、綺麗で切なくて感動する作品といえばの「時かけ」。ラストシーンいい感じに終わってるけど、まあ一生会えないだろうな、っていうのを承知の上での発言なんだろうな。
それに、あれはなくなった記憶の分、ヒーローは人外()だったから察知できてたけど、でもやっぱリープ前に告白受けてれば良かったのにな…そしたら帰らなくて良かったんじゃ…とか思うんだよなー
タイムトラベルするやつ以外でも映画「ひだまりの彼女」とかもなぜか記憶消えてたけど、ある曲を聴くたびに何故か泣いてしまう、しかもその記憶のない状態で見知らぬ(生まれ変わりみたいな猫と女性)に出会って運命を感じる。
「仁」は歴史の矯正力だし、誰かは忘れた…けど、誰かをとても愛していてその人が誰かはわからないけど〇〇先生であって、その人との記憶が全て消える前にその人に向けて自分の思いの丈を書き連ねた手紙を残し、後世に残し、最終的にその人である仁先生が読んだ。という救いがあったし、綺麗だった。
「Charlotte」とかも、世界救ったからその代償である記憶がなくなり、でも帰ってくるという約束を果たしその人と残りの人生を過ごすというもの。記憶がなくなったからこそ、自暴自棄の闇落ちしていくところを彼女との思い出のものによって心が救われるシーンが光る。
と、いろいろな記憶が消える系を列挙してみたが、
ほとんど一見ハッピーエンド、なんだよなー
個人的に記憶消えてる時点でハッピーエンドじゃないから嫌い!というか毛嫌いしてるわけではないけど、なんかモヤモヤする。
記憶って人生そのもので、生きた証で、誰かと誰かの間の絆であるわけだから、それが消えるって死んだも同然だと思うんだよね…
「恋空」のように、愛していた人との思い出を胸に子供と生きていく…みたいな、相手死んじゃった系のほうがまだマシな気がする。
ともに添い遂げることができたものの、相手が自分が誰かわからないとか一緒にいる意味あるのかな…たとえ感情は忘れてなかったとしても。
事故か心因性ショックなにかで、記憶喪失(戻ることが多い)ということもなかなか起きないのに、記憶が徐々に消失していく系はもっと非現実的だ。人が死ぬほうがまだリアルだ、と。
と、散々非現実的だーと頭ではわかっていたとしても、「死ぬ」っていう飛び道具よりは、「記憶消失」っていう爆弾のほうが辛いから、心がえぐられる比率が大きくて好きなんですよね。なんだかんだ。ドマゾなんじゃないかな、自分。
物語の展開上死ぬしかなかったとしても殺すことしかできない書き手は好きじゃない、人の人生なんだと思ってんだ。安易で安直な飛び道具だとしても書き手が適当に殺しちゃうのは好きじゃないんだなこれが。どんだけワガママ。まあ人生なんてあっけないからしょうがなくても、人気キャラ殺して、それ以降その作品読みたくなくなっちゃった人もいるようだし、使うところってすごい重要。
死んだ人間を蘇らせることは無理なのでそこからのストーリー展開は色々あれど、闇落ちするか乗り越えるかのどっちかだろう。
それに対して記憶消失系は、せめてもの救いのために、色々な結末を用意してくれる。それの違いが多種多様なために、これは許せる、絶許かどうか好き嫌いできる。そこからどう物語に決着つけさせるか見ものであるから楽しい。そしてそういうものは得てして見た人の記憶に残りやすい。だいたいが、「おれたた」的な感じで中途半端に終わらせるからだ。私みたいなハッピーエンド厨に「欲を言えば〜」とか思わせられるし。
てなわけで「記憶消失系」に対してツンデレなんですよ。
「君の名は。」はパラレルとかではなく、みつはが死んでしまった世界が上書きされたから、だから元の世界で面識があった2人の記憶も消失してしまった系だと思ってる。
記憶消失要素を飽和状態になるくらい取り入れたから、人の心に残りやすいのだろうね!
この映画のギャグ部分も寒くなくて微笑ましかった。特に胸を揉むむていう入れ替わりお決まりの行為も最終的に感動とない交ぜになるくらいのギャグシーンとして仕上げていて、ある意味感動した。
ただ、みつはが瀧からそっぽ向いて噴き出すシーンは、「は?」となったのは内緒です。「めんどくさヒロイン」かよ、とか思っちゃった。ヒロイン側の過失なのに、ラノベ主人公を「キャースケベ!!」とか言って殴るヒロインが苦手なのだ。(お前の裸にどれくらいの価値が。)
それ以外は、神木君はもちろん。不安要素だったみつはの声をあてた人も上手かったし、可愛かったし、長澤まさみって気付かせない奥寺先輩も良かったし。「声優使えよ!」と思わなかった作品だった。珍しく。「バケモノの子」とか、まじかーつって見に行かなかったし。
映っているアングルも面白かった。
RADWIMPSの「前前前世(movie ver)」
の歌詞「君の消える痛みまで愛したいよ」とか記憶消失すらも肯定してる、から面白い。ポジティブだなー地理も時空も生死の壁、障害という障害のオンパレードを乗り越えた2人には生涯添い遂げてほしいです(だじゃれ)
映像美とストーリーと声の演技も、音楽も全て兼ね備えていた、近年では珍しく満足できる映画でした。これは映像でみないとダメだ!映画館の大画面でおもいっきし泣いてこい!ってことで多分小4の妹連れてまた見に行きます。とりあえずアナザーストーリー本買っとこう
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新海誠作品「君の名は。」ストーリー感想まとめ(どこよりも細かい!)これは滅んじゃダメなリア充!
ネタバレ感想→http://joshiryokuyorigoiryoku.hatenablog.com/entry/2016/09/01/223040
トピック「君の名は。」について
公開3日目、オンライン予約でも二列目から前しか空いてないほど座席埋まってた。人気。
RADWIMPSの「前前前世(movie ver)」も笑いが止まらない程に売れるわ売れる
本屋でも平積み、ついでに新海誠さんの前作も平積み。
▽「せんでんこうかはばつぐんだ!」
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そして主人公の声は安定の好青年声の神木くん。
ジブリだとかでもよく起用されるし、子役の頃から演技は申し分ない上に、声の演技もできるとか、
もうこの子前前前世から俳優・声優だったんじゃないかな。
新海誠さんは今まで友達が「言の葉の庭」を読んでいること以外は何も知らなかった。バッドエンド好きじゃないから手を出そうとも思わなかったし。
と、前触れはこんな感じ。
それでは本題。
今日映画を観てきたばっかりのほやほやな記憶を引っ張り出してストーリーをざっと。順番は保証しません。どこよりも詳しいとうのは盛りました。どこよりも見た直後のに書いたにしては、カンニングなしの記憶力はいい方と捉えてください。ストーリー詳細はぜひ小説で。
(ストーリー……その場面で一言。)
ティアマト彗星☄が夜空を流れ、それを屋上から眺めている男の子と、野原から眺めている浴衣のショートカットの女の子。
少し大人になった2人が駅のホームを歩いている。
……彗星の映像美に息を呑んだ。これが全篇なのだかからクオリティ…!!!いくら金つぎ込んだんだろう。こりゃ売れますわ。
とここでオープニングミュージック。
主人公の男の子と女の子が背中合わせで成長していく。女の子は結わいてた髪を解き、長かった髪が短くなりまた長くなるなどの変化がある。
……アニメのOPかな?ってなった。曲のため感が強い。
女の子は電車を降りようとしている人たちとは逆行し、電車内の男の子に解いた髪紐を渡し「私の名前は…みつはっ…!」と告げる。
立花瀧(cv.神木隆之介)と宮水三葉(cv.上白石萌音)は夢から目覚めると自分が涙を流していたことに気がついた。
宮水三葉が目覚めると、「滝くん…覚えて…ない?」という空耳のような声が反響している。なぜか自分には胸があった。それを揉み「本物みたい」と感動する、が朝ごはんを呼びに来た妹の四葉(cv.谷花音)に見られ引かれる。
……「胸を揉み妹に引かれるシーン」はテンプレ化し、最後の最後に良い味を出すことになる。とはこの時は思わなかった。
そして鏡の前でパジャマを脱ぎ、パンイチになって初めて自分が女の子になっていることに気づく。
画面が切り替わり、朝ご飯を食べに降りてくるみつは、「今度は私がご飯作るよ」と言いながらご飯をよそう。
……アレ?入れ替わったんじゃなかったの?元に戻って…る…?
という疑問はすぐに解決された。
「今日はいつもどおりに結ってる髪型だね。」といかにもデキテルゥな2人の幼馴染、てっしーこと勅使河原克彦(cv.成田凌)と、
さやちんこと名取早耶香(cv.悠木碧)に言われる。
通学途中で町長選挙のために演説している現町長の父にでくわす。クラスメイトから馬鹿にされたのを無視して通り過ぎろうとしたら、父に気付かれ「胸張って歩かんかみつはァ!」とか言われる。……あ、これは仲悪いな。
そして授業中、(cv.花澤香菜の)先生が"黄昏を昔「誰そ彼」と呼んでいたことについて、夕方でも夜でもない時間であり、人ならずものに出逢う時間であり、現地の人は万葉言葉が残っているため「片割れ時」と呼んでいること"を説明している最中、
みつはは「お前は誰だ?」とノート1頁一面に大きく書かれていたことに気づく。
お昼休み、幼馴染2人に昨日は髪ボサボサで普通じゃなかったことを伝えられる。
……なるほど、これは入れ替わりから一夜明けていたのかー
「マユゴロウの大火」と呼ばれるものを説明する宮水のおばあちゃん。それを聞きながら組紐を編んでゆく三葉と四葉。マユゴロウを弔う伝統のために、みつはの実家宮水神社では「口噛み酒」というものを作る。
妹の四葉とともに舞い、米を口に入れ、噛み、唾液とともに口から出し放置させ発酵させる。というのが日本最古のお酒の作り方である。
みつはにとっては「大きくなるにつれて恥ずかしくなる儀式」「思春期前のお子ちゃまは気楽で良いわね」
実際、口から出すときにクラスメイトから「よくこんなこと人前で恥ずかしげもなく出来るよね」とウェッーキッモーイとギャルな反応を示される。
それに対して四葉は「巫女さんの口噛み酒をブロマイドとか製造過程の動画をつけて売れば売れるわよ」と、ってオイ!発想が小学生じゃない…エロオヤジの域に達しとるでぇ
父のことも、神社のシキタリも、それもこれも全部この町が狭すぎるから濃すぎるんだよー!「来世は東京のイケメン男子に生まれ変わりたーい!!!」と叫ぶみつは。そしてそれは今世で叶う。
スマホの目覚ましで起きると自分には胸がなくなっており、男性器が付いてて…触ってみるもやっぱり付いてて
……と女の子IN男の子あるあるのオカマぽさを存分に発揮する神木隆之介恐ろしい子っ…!
トイレ行って「リアルすぎ…」と呟やく。挙動もザ女子。
勿論学校の行き方わからないから、新宿で迷子になりながらも、圧倒的都会感に興奮する。
自分のクラスを覗いていると肩に男が腕を回してきた、家にいる時にLINE送ってきた
藤井司(cv.島崎信長)である。
そして友人の高木真太(cv.石川界人)とともにお昼を食べる。弁当持ってきていない瀧くん、2人からお裾分け貰っただけで大喜び。「カフェいこーぜ」に「え?!え?!」と大興奮。意識高い女子のように高いパンケーキを写真に収める。そしてバイト先から出勤メールが届いてたので、自分のバイト先どこか2人に聞く。
高級レストランバイトの瀧くん、タチ悪ちチンピラのクレームにタジタジ、処理を代わってくれた奥寺ミキ先輩(cv.長澤まさみ)は閉店後、あいつらにスカートを破られていたことに気づく。
スカートを脱いでくれと、勘違いされそうな発言した後、可愛く刺繍してあげたら女子力高いと言われ、なんだか良い雰囲気に。
帰ってベッドに座ると、元の体の持ち主の瀧くんがマメで、スマホに日記を付けているとわかり、自分も今日あったことを絵文字たっぷり使って書き留める。そして手の裏に自分の名前をマッキーで書く。
目覚めたら、瀧くんは自分の体に戻っていた。朝起きたらなぜか制服のまま寝ていたのだ。
お昼、友人2人にカフェに誘われてもバイトだからと断り、今日はバイトの場所分かるか?と、からかわれる。
いつもの瀧に戻ったな、と友人2人は不思議がる。司は頬を赤らめ「昨日の瀧はなんだか可愛かった」とBLフラグ立ててきた。
バイト先で男の先輩方に抜け駆けしやがってええええええとやっかまれる。
なんということでしょ〜う、昨日自分は奥寺先輩と2人で帰ったらしい。
出勤した奥寺先輩に名指しでお疲れ様言われた瀧は更に先輩方に恨まれる。
そして帰った後、自分のスマホ日記が増えて、絵文字だらけの文面を見て驚く。誰!?
みつははみつはでノートに書かれた落書きを見つけ、彼の存在に気づく。
そして2人は気づく、これは夢ではない。
2人は入れ替わっているのだとーー
……と、すごい面白い構成だな、と感心した。視点がコロコロ変わるが無駄がない。
今は誰視点で、入れ替わっているかどうかを瞬時に見極め、判断する。
視点が切り替わるところを工夫していて楽しい!
入れ替わりは週に2、3回。それも不定期。
みつはは、さやちんとてっしーに「昨日ヤバかったな」と言われる。
みつは(瀧くんIN)は高い位置のポニーテール。「喧嘩っ早い」ので、美術の時間(瀧の画力レベル高い)にバカにしてきたクラスメイトに向かって、座ったまま目の前のイーゼルを蹴飛ばしドヤ顔していた。
相変わらず入れ替わった朝のたびに胸は揉むし、バスケをカッコよく決めるがノーブラのため、胸は揺れるからクラスの男は湧く。みつはを馬鹿にしていたウェイ男子も頬を赤らめるほど。
イケメンな行動によって女子からも男子からもラブレターを貰うモテモテに。
てっしーと協力して机と椅子を作りバス停カフェを完成させたりする。
瀧くん(みつはIN)はカフェでスイーツというスイーツを食べ漁っていた。バイトにも励み、そして、女子力を武器に奥寺先輩とお茶するくらい仲良くなっていった。
2人はお互いメモを活用してルールを決めていた。
「脚を開かない、ガサツ禁止、男子にも女子にも触らない」
「女言葉禁止、奥寺先輩と勝手に仲良くなるなよ」などなど。
しかし、全く当てにならない。「オレのお金でケーキ食べまくるなよ」「どうせ君の体じゃん。ていうかバイト多すぎぃ!」「お金がお前に使われてるからな!」などなどの喧嘩。
また、お互い今まで彼氏彼女いなくてモテなかったから、「浮かれんじゃねーよ」自分のおかげじゃん!みたいな会話を同時にする。お互いの顔に「あほ」「バカ」とか書いちゃう。馬鹿ップルかな。微笑ましい。
ある時、みつは(瀧くんIN)は四葉とともにおばあちゃん宮水一葉(cv.市原悦子)に連れられ毎年恒例のマユゴロウへのお供えをするために山を登り、越える。
道中、おばあちゃんは"組紐"のように糸で「結ぶ」ことは、紐を結ぶ、人間関係を結ぶ、時間を結ぶ、食べることも自分の一部となるため「結ぶ」ことであり、ゆえに組紐を結ぶことは神と人とを結ぶこととも言えるみたいな感じなことを説明する。
山嶺に囲まれた平坦な野原に中央には、幅も狭く水深も浅い川が円く囲まれている野原があり、そこに老樹がある。
三途の川を渡った先は彼岸である。此岸に戻るためには自分の大切なもの、「口噛み酒」をお供えしなければならない。
何故なら、お供え物の「口噛み酒」は「半身」であるから。
それを祠に供えたあと、みつは(瀧IN)はおばあちゃんに
何故か「三葉、お前夢を見ているね?」と問いかけられる。そしてハッとした時には、瀧自身の体に戻っていた。
朝目覚めると瀧は奥寺先輩と待ち合わせがあることをLINEで知らされる。
みつはのおかげで、とうとう奥寺先輩とデートすることになったのだ。デート中に緊張しまくっていた瀧は、みつはが残してくれた「コミュ障のワイに彼女ができた件」「キモい!と思われないメール術」などのリンクを貼ったメモを見て「俺をバカにしすぎだろ」と笑う。
写真展で飛騨の写真(みつはの町)を食い入るように見る瀧を眺める奥寺先輩。ふと「もしかして瀧くんって…」と問いかけようとするが、「やっぱりやめた」奥寺先輩。
瀧は晩飯どうですかと誘うが、奥寺先輩は晩御飯前に解散しようと持ちかける「瀧くんってさ、違ったらごめんね。君は以前私のことがちょっと好きだったでしょ。でも今は他に気になっている子がいる。」と見抜く。瀧は頬を赤らめ否定する。なにか思い当たることがあるのだろう、ふと緊急時用にメモを残したみつはに電話を掛けるが……
ーーーーーーー以下ネタバレーーーーーーー
みつはは電話を取る「ああ、なんだてっしーか。今日のお祭り?彗星が肉眼でよく見える最後の日なんだ〜すぐ行く。」
そして瀧は繋がらない電話を切る。
「今日の夜には彗星が見えるね」ということが書かれていたみつはのメモを見てや何言ってんだこいつ」と言う瀧。(伏線)
お祭りに現れたみつはを見て、てっしーとさやちんは驚く。何故ならみつはは髪をショートヘアーに切っていたからだ。
それを失恋なんじゃないかと勘繰るてっしーに、野暮だねと否定するさやちん。
そして彗星は二つに分かれ、片割れが紅く光りながら宙に違う弧度の曲線を描く。
そして「キィィインッ!」と金属バットで殴られたような音がし、ブラックアウト。
それからもう入れ替わりは起こらなかった。
瀧は狂ったように、記憶の中の風景と資料を照らし合わせて、何枚もの町の風景デッサンを書き続けていた。
それらをまとめ、東京駅に来たら、司と奥寺先輩がいた。
これから1人で岐阜にみつはを探しに行こうとする瀧は、司にアリバイ工作を頼んだハズなのに、司は何故か奥寺先輩を連れてきたのであった。
2人は瀧が「メル友(方便でそう呼ぶしかなかった)」に美人局されるんじゃないか心配で付いてきたと言うのだ。
2人が入れ替わった証拠である三葉の日記は消えていた。
瀧はひたすらこの場所を知らないかと聞きまわり、2人はゆるキャラと戯れたり、食べてばっかりだった。
3人の珍道中、高山ラーメンを食べに入ったお店でおばさんが、瀧のデッサンがよく描けてると褒め、亭主の故郷であるという。
その、「糸守村」が。
ーーーーーーー更なるネタバレーーーーーー
それを聞いた司と奥寺先輩は青ざめる。「その村って確か…3年前に彗星の落ちて、被害に遭って無くなったのよ」…と。
高山ラーメンの店主に車で送って貰うとそこには何度か見たハズの村が消え、湖が一つ増え、元々あった湖と合わせて、8みたいになっていた。学校の残骸だけは残っていると確認した。
街に戻って資料を調べると、被害に遭って亡くなった人の名簿には、「勅使河原克彦」「名取早耶香」「宮水一葉」「宮水三葉」「宮水四葉」の名前があったのだった……
旅館で、司は奥寺先輩の話を聞く。「私前は瀧くんのこと好きだったのよ。でも瀧くんを変えたある女の子との出会いがあるのよきっと」みたいな感じ。……エンドロールまで長澤まさみだと忘れるほど自然だった。
瀧くんは1人で全て夢だったのではないかと思い始める。
部屋に戻った先輩は瀧くんからある話を聞く。腕にしている"さしこ"は、ハッキリは覚えていないが誰かから貰ったもので、何故かお守りにしていることを。
そしてハッとする。"あそこ"に行けばもしかして…!!と。
瀧は高山ラーメンの店主に車で送られ、それからは1人で、以前一葉おばあちゃんに連れられてきた、「彼岸」の祠へ行こうと山を越えた。
三葉の「半身」である「口噛み酒」を飲み終えた後、何も起きない。失落して立ち上がったとき、足場の苔に足を滑らせ、後ろに転倒した。穴の天井に見えたのはチョークで書かれたような彗星の絵であった。
その絵が、彗星の線が動く。赤い糸のように時間を結んでゆくように。
そしてそれが受精卵となり、分裂し、赤ちゃんの産声が聞こえる。
赤ん坊にみつはと名付ける若い女性。
へその緒が切られる。
みつははお姉ちゃんになるのよ、と大きなお腹を抱えた女性がみつはが言う。
お母さん早く良くなってな、と病室に集まる父とみつはに四葉。
葬式が行われ、遺骨を抱えた父にお母さんはいつ帰ってくるの?と問いかける四葉。
俺は神社のはもうやりたくない。婿養子のくせにというけんか。
瀧は、三葉が産まれてからの出来事が絵本のように見え始め、その中を漂い、落ちてゆき……
目覚めたら彗星が墜ちる当日の三葉も入れ替わっていた。
おばあちゃんに隕石の話をするが、意外と常識人なおばあちゃんは「そんな話誰も信じない」と。
でも「私も、あなたのお母さんも何処かの誰かと入れ替わったことがあるの。夢を見るように」
もしかして宮水のそういう血筋は今日の隕石墜落を止めるためなのではないか、と確信する。
それならば、と。てっしー、さやちんを巻き込み避難計画を練った。てっしーは、ここの湖は、千幾らか年も昔にここに墜ちた隕石によってできたのだからあり得なくないと、信じる。
てっしーは家が建築関係なため、ちょちょいのちょいで発電所を爆破させるという計画だ。
その後、放送委員のさやちんが学校の放送機器で町内に避難放送をすることに。そして町長による指示が1番効果的なものとなるため、三葉が説得係となった。
……ここのワクワク感と男子2人が結託して"悪い"ことをしようとするイタズラ心に微笑んだ。
しかし、父である町長は「頭おかしいんじゃないか?病院いけ」とまで言う。町長の襟元を掴んでメンチ切る中身瀧くんの三葉。結局あえなく失敗。
祭りの方へ行こうとする小学生を止めようとするが不審者扱い。
瀧は失望する。誰に言っても信じてもらえない。もし三葉だったら信じて貰えたのだろうか……このままじゃ皆死んでしまう!俺の1番大切な人を死なせたくない!
そこに妹が現れ、「昨日いきなり東京行くとか言い出すんだもん」と告げる。
瀧はハッとする。「まさか、アイツ"あそこ"にいるんじゃないか。」
赤い自転車をパクり、パンチラも構わず、あの「彼岸」に繋がる山頂を目指す。
一方、瀧の体に入った三葉は目覚める。三年後に町が壊滅した景色に驚愕する。また「キィィインッ!」と金属バットで殴られたような音がする。
瀧は思い出す。3年前のことを
三葉は思い出す。昨日のことを
田舎から電車を乗り継いで東京へ行き。うろ覚えながら、東京を歩き回り、ただひたすら瀧を探していた。ローファーの中の足はもう使い物にならないくらいだった。瀧に電話をしても繋がらない…
諦めかけていたその時、電車のホームから電車内の瀧が見えたのだった。
急いで乗り込み、瀧の前に立つ三葉、「…瀧くん…瀧くん…」と声をかけても気づかない。
やっと気づいてくれたものの、瀧は「誰?」としか思えなかった。
瀧にとっては三葉と知り合う3年前だったのだから。
降りようとする三葉。
しかし、何か感じるものがあったのだろう瀧は彼女に「君の名は」と聞く、「みつは、私の名前はみつは」と、髪紐の"さしこ"を渡す。
……
2人とも山頂に辿り着くが、お互いの姿は見えない。時空が違うのだから。
しかし、互いの呼ぶ声が聴こえる。
そしてすれ違う瞬間に何かを感じ、止まる。
声は聴こえるのに。手を伸ばしても届かない
見えない……
黄昏時の奇跡が起き、2人はお互いが見えた。「やっと会えた」
「知り合う前に会いくるなよー」と、どうしようもないことを責める瀧。髪紐を返すから「今度は君が持ってて」と三葉に返す。
返された三葉は紐をカチューシャのようにして結ぶ。
「似合ってるよ」という瀧に対して「適当なこと言って!」と責めるが、噴き出してしまう。そして2人で大笑い。
今度は忘れないように手のひらに名前を書いておこうとマッキーで三葉の手のひらに字を書く。
三葉にマッキーを渡し、三葉も書こうとしたが、一筆しか書けずに、黄昏時は終わった…
……このシーンを描きたいがために、ここまでのシーンは存在する。と思うほどの涙点。
身体が元に戻った瀧は手のひらを凝視し「君の名を忘れない!みつは!」と忘れないよう言い続けていたものの、それでも秒で忘れてしまい、自分が何故ここにいるのかもわからなくなってしまう。
身体が元に戻った三葉も同じことだった。秒で相手の記憶がなくなった。
それでも避難計画を実行する。
途中までは上手くいったかのように見えたが、避難放送は中止され、役所に自宅待機を放送で流されてしまう。
三葉は必死に走る。そして転ぶ、手のひらを見るとそこには「好きだ」としか書かれていなかった。「これじゃあ誰かわからないじゃん…」誰かを想っていたのに、誰かもわからない。
どうしてこんなに大切だった人を忘れてしまえるのだろう。
最終的に三葉の説得により町長は折れ、協力し、すべての人が学校に避難でき、助かった。
しかし、2人は悲しいことに、相手の記憶はほぼなくなった。唯一心の中で「誰かを探している」という引っかかりがあった。
瀧はその後、理由もわからずひたすら彗星が墜ちた町の資料を読みあさっていた。
時は流れ、隕石墜落から8年が経った。
瀧は就職活動に励んでいたが、スーツが似合わなすぎだと仲間内や先輩からからかわれていた。
たまたま入ったお店で聞き覚えのある「てっしー」と呼ばれるヒゲを生やした男と、明日からダイエットと言いケーキを美味しそうに食べる女の婚前カップル。
歩道橋ですれ違う"さしこ"の髪紐をつけている女性。
気づかない。
そして運命の日がやってきた。
2人は逆行するそれぞれの電車のなかで、お互いを見つけた。顔を見た瞬間わかった。「君が俺/私の探している人だということを。」
急いで次の駅で降りた2人は、ひたすら相手に会うためだけに走る。
そして階段でまたすれ違おうとした、
その時。
「俺、あなたとどこかで逢ったことことがある」
と瀧が一歩踏み出した。
「私も」満面の笑みで泣く三葉は振り返ってそう言った。
ちゃんちゃん。
普通に大号泣しました。
笑いあり、感動あり、切なさあり。
完璧すぎり
ネットで調べたらお父さんあんま活躍してなかったからAnother Story買わなきゃ!と思った。新海誠、恐ろしい子だこと。
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とつらつらとストーリーを書いたが、感想入れたら長くなるので分けます!