新海誠作品「君の名は。」ストーリー感想まとめ(どこよりも細かい!)これは滅んじゃダメなリア充!
ネタバレ感想→http://joshiryokuyorigoiryoku.hatenablog.com/entry/2016/09/01/223040
トピック「君の名は。」について
公開3日目、オンライン予約でも二列目から前しか空いてないほど座席埋まってた。人気。
RADWIMPSの「前前前世(movie ver)」も笑いが止まらない程に売れるわ売れる
本屋でも平積み、ついでに新海誠さんの前作も平積み。
▽「せんでんこうかはばつぐんだ!」
- 作者: 新海誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2016/06/18
- メディア: 文庫
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そして主人公の声は安定の好青年声の神木くん。
ジブリだとかでもよく起用されるし、子役の頃から演技は申し分ない上に、声の演技もできるとか、
もうこの子前前前世から俳優・声優だったんじゃないかな。
新海誠さんは今まで友達が「言の葉の庭」を読んでいること以外は何も知らなかった。バッドエンド好きじゃないから手を出そうとも思わなかったし。
と、前触れはこんな感じ。
それでは本題。
今日映画を観てきたばっかりのほやほやな記憶を引っ張り出してストーリーをざっと。順番は保証しません。どこよりも詳しいとうのは盛りました。どこよりも見た直後のに書いたにしては、カンニングなしの記憶力はいい方と捉えてください。ストーリー詳細はぜひ小説で。
(ストーリー……その場面で一言。)
ティアマト彗星☄が夜空を流れ、それを屋上から眺めている男の子と、野原から眺めている浴衣のショートカットの女の子。
少し大人になった2人が駅のホームを歩いている。
……彗星の映像美に息を呑んだ。これが全篇なのだかからクオリティ…!!!いくら金つぎ込んだんだろう。こりゃ売れますわ。
とここでオープニングミュージック。
主人公の男の子と女の子が背中合わせで成長していく。女の子は結わいてた髪を解き、長かった髪が短くなりまた長くなるなどの変化がある。
……アニメのOPかな?ってなった。曲のため感が強い。
女の子は電車を降りようとしている人たちとは逆行し、電車内の男の子に解いた髪紐を渡し「私の名前は…みつはっ…!」と告げる。
立花瀧(cv.神木隆之介)と宮水三葉(cv.上白石萌音)は夢から目覚めると自分が涙を流していたことに気がついた。
宮水三葉が目覚めると、「滝くん…覚えて…ない?」という空耳のような声が反響している。なぜか自分には胸があった。それを揉み「本物みたい」と感動する、が朝ごはんを呼びに来た妹の四葉(cv.谷花音)に見られ引かれる。
……「胸を揉み妹に引かれるシーン」はテンプレ化し、最後の最後に良い味を出すことになる。とはこの時は思わなかった。
そして鏡の前でパジャマを脱ぎ、パンイチになって初めて自分が女の子になっていることに気づく。
画面が切り替わり、朝ご飯を食べに降りてくるみつは、「今度は私がご飯作るよ」と言いながらご飯をよそう。
……アレ?入れ替わったんじゃなかったの?元に戻って…る…?
という疑問はすぐに解決された。
「今日はいつもどおりに結ってる髪型だね。」といかにもデキテルゥな2人の幼馴染、てっしーこと勅使河原克彦(cv.成田凌)と、
さやちんこと名取早耶香(cv.悠木碧)に言われる。
通学途中で町長選挙のために演説している現町長の父にでくわす。クラスメイトから馬鹿にされたのを無視して通り過ぎろうとしたら、父に気付かれ「胸張って歩かんかみつはァ!」とか言われる。……あ、これは仲悪いな。
そして授業中、(cv.花澤香菜の)先生が"黄昏を昔「誰そ彼」と呼んでいたことについて、夕方でも夜でもない時間であり、人ならずものに出逢う時間であり、現地の人は万葉言葉が残っているため「片割れ時」と呼んでいること"を説明している最中、
みつはは「お前は誰だ?」とノート1頁一面に大きく書かれていたことに気づく。
お昼休み、幼馴染2人に昨日は髪ボサボサで普通じゃなかったことを伝えられる。
……なるほど、これは入れ替わりから一夜明けていたのかー
「マユゴロウの大火」と呼ばれるものを説明する宮水のおばあちゃん。それを聞きながら組紐を編んでゆく三葉と四葉。マユゴロウを弔う伝統のために、みつはの実家宮水神社では「口噛み酒」というものを作る。
妹の四葉とともに舞い、米を口に入れ、噛み、唾液とともに口から出し放置させ発酵させる。というのが日本最古のお酒の作り方である。
みつはにとっては「大きくなるにつれて恥ずかしくなる儀式」「思春期前のお子ちゃまは気楽で良いわね」
実際、口から出すときにクラスメイトから「よくこんなこと人前で恥ずかしげもなく出来るよね」とウェッーキッモーイとギャルな反応を示される。
それに対して四葉は「巫女さんの口噛み酒をブロマイドとか製造過程の動画をつけて売れば売れるわよ」と、ってオイ!発想が小学生じゃない…エロオヤジの域に達しとるでぇ
父のことも、神社のシキタリも、それもこれも全部この町が狭すぎるから濃すぎるんだよー!「来世は東京のイケメン男子に生まれ変わりたーい!!!」と叫ぶみつは。そしてそれは今世で叶う。
スマホの目覚ましで起きると自分には胸がなくなっており、男性器が付いてて…触ってみるもやっぱり付いてて
……と女の子IN男の子あるあるのオカマぽさを存分に発揮する神木隆之介恐ろしい子っ…!
トイレ行って「リアルすぎ…」と呟やく。挙動もザ女子。
勿論学校の行き方わからないから、新宿で迷子になりながらも、圧倒的都会感に興奮する。
自分のクラスを覗いていると肩に男が腕を回してきた、家にいる時にLINE送ってきた
藤井司(cv.島崎信長)である。
そして友人の高木真太(cv.石川界人)とともにお昼を食べる。弁当持ってきていない瀧くん、2人からお裾分け貰っただけで大喜び。「カフェいこーぜ」に「え?!え?!」と大興奮。意識高い女子のように高いパンケーキを写真に収める。そしてバイト先から出勤メールが届いてたので、自分のバイト先どこか2人に聞く。
高級レストランバイトの瀧くん、タチ悪ちチンピラのクレームにタジタジ、処理を代わってくれた奥寺ミキ先輩(cv.長澤まさみ)は閉店後、あいつらにスカートを破られていたことに気づく。
スカートを脱いでくれと、勘違いされそうな発言した後、可愛く刺繍してあげたら女子力高いと言われ、なんだか良い雰囲気に。
帰ってベッドに座ると、元の体の持ち主の瀧くんがマメで、スマホに日記を付けているとわかり、自分も今日あったことを絵文字たっぷり使って書き留める。そして手の裏に自分の名前をマッキーで書く。
目覚めたら、瀧くんは自分の体に戻っていた。朝起きたらなぜか制服のまま寝ていたのだ。
お昼、友人2人にカフェに誘われてもバイトだからと断り、今日はバイトの場所分かるか?と、からかわれる。
いつもの瀧に戻ったな、と友人2人は不思議がる。司は頬を赤らめ「昨日の瀧はなんだか可愛かった」とBLフラグ立ててきた。
バイト先で男の先輩方に抜け駆けしやがってええええええとやっかまれる。
なんということでしょ〜う、昨日自分は奥寺先輩と2人で帰ったらしい。
出勤した奥寺先輩に名指しでお疲れ様言われた瀧は更に先輩方に恨まれる。
そして帰った後、自分のスマホ日記が増えて、絵文字だらけの文面を見て驚く。誰!?
みつははみつはでノートに書かれた落書きを見つけ、彼の存在に気づく。
そして2人は気づく、これは夢ではない。
2人は入れ替わっているのだとーー
……と、すごい面白い構成だな、と感心した。視点がコロコロ変わるが無駄がない。
今は誰視点で、入れ替わっているかどうかを瞬時に見極め、判断する。
視点が切り替わるところを工夫していて楽しい!
入れ替わりは週に2、3回。それも不定期。
みつはは、さやちんとてっしーに「昨日ヤバかったな」と言われる。
みつは(瀧くんIN)は高い位置のポニーテール。「喧嘩っ早い」ので、美術の時間(瀧の画力レベル高い)にバカにしてきたクラスメイトに向かって、座ったまま目の前のイーゼルを蹴飛ばしドヤ顔していた。
相変わらず入れ替わった朝のたびに胸は揉むし、バスケをカッコよく決めるがノーブラのため、胸は揺れるからクラスの男は湧く。みつはを馬鹿にしていたウェイ男子も頬を赤らめるほど。
イケメンな行動によって女子からも男子からもラブレターを貰うモテモテに。
てっしーと協力して机と椅子を作りバス停カフェを完成させたりする。
瀧くん(みつはIN)はカフェでスイーツというスイーツを食べ漁っていた。バイトにも励み、そして、女子力を武器に奥寺先輩とお茶するくらい仲良くなっていった。
2人はお互いメモを活用してルールを決めていた。
「脚を開かない、ガサツ禁止、男子にも女子にも触らない」
「女言葉禁止、奥寺先輩と勝手に仲良くなるなよ」などなど。
しかし、全く当てにならない。「オレのお金でケーキ食べまくるなよ」「どうせ君の体じゃん。ていうかバイト多すぎぃ!」「お金がお前に使われてるからな!」などなどの喧嘩。
また、お互い今まで彼氏彼女いなくてモテなかったから、「浮かれんじゃねーよ」自分のおかげじゃん!みたいな会話を同時にする。お互いの顔に「あほ」「バカ」とか書いちゃう。馬鹿ップルかな。微笑ましい。
ある時、みつは(瀧くんIN)は四葉とともにおばあちゃん宮水一葉(cv.市原悦子)に連れられ毎年恒例のマユゴロウへのお供えをするために山を登り、越える。
道中、おばあちゃんは"組紐"のように糸で「結ぶ」ことは、紐を結ぶ、人間関係を結ぶ、時間を結ぶ、食べることも自分の一部となるため「結ぶ」ことであり、ゆえに組紐を結ぶことは神と人とを結ぶこととも言えるみたいな感じなことを説明する。
山嶺に囲まれた平坦な野原に中央には、幅も狭く水深も浅い川が円く囲まれている野原があり、そこに老樹がある。
三途の川を渡った先は彼岸である。此岸に戻るためには自分の大切なもの、「口噛み酒」をお供えしなければならない。
何故なら、お供え物の「口噛み酒」は「半身」であるから。
それを祠に供えたあと、みつは(瀧IN)はおばあちゃんに
何故か「三葉、お前夢を見ているね?」と問いかけられる。そしてハッとした時には、瀧自身の体に戻っていた。
朝目覚めると瀧は奥寺先輩と待ち合わせがあることをLINEで知らされる。
みつはのおかげで、とうとう奥寺先輩とデートすることになったのだ。デート中に緊張しまくっていた瀧は、みつはが残してくれた「コミュ障のワイに彼女ができた件」「キモい!と思われないメール術」などのリンクを貼ったメモを見て「俺をバカにしすぎだろ」と笑う。
写真展で飛騨の写真(みつはの町)を食い入るように見る瀧を眺める奥寺先輩。ふと「もしかして瀧くんって…」と問いかけようとするが、「やっぱりやめた」奥寺先輩。
瀧は晩飯どうですかと誘うが、奥寺先輩は晩御飯前に解散しようと持ちかける「瀧くんってさ、違ったらごめんね。君は以前私のことがちょっと好きだったでしょ。でも今は他に気になっている子がいる。」と見抜く。瀧は頬を赤らめ否定する。なにか思い当たることがあるのだろう、ふと緊急時用にメモを残したみつはに電話を掛けるが……
ーーーーーーー以下ネタバレーーーーーーー
みつはは電話を取る「ああ、なんだてっしーか。今日のお祭り?彗星が肉眼でよく見える最後の日なんだ〜すぐ行く。」
そして瀧は繋がらない電話を切る。
「今日の夜には彗星が見えるね」ということが書かれていたみつはのメモを見てや何言ってんだこいつ」と言う瀧。(伏線)
お祭りに現れたみつはを見て、てっしーとさやちんは驚く。何故ならみつはは髪をショートヘアーに切っていたからだ。
それを失恋なんじゃないかと勘繰るてっしーに、野暮だねと否定するさやちん。
そして彗星は二つに分かれ、片割れが紅く光りながら宙に違う弧度の曲線を描く。
そして「キィィインッ!」と金属バットで殴られたような音がし、ブラックアウト。
それからもう入れ替わりは起こらなかった。
瀧は狂ったように、記憶の中の風景と資料を照らし合わせて、何枚もの町の風景デッサンを書き続けていた。
それらをまとめ、東京駅に来たら、司と奥寺先輩がいた。
これから1人で岐阜にみつはを探しに行こうとする瀧は、司にアリバイ工作を頼んだハズなのに、司は何故か奥寺先輩を連れてきたのであった。
2人は瀧が「メル友(方便でそう呼ぶしかなかった)」に美人局されるんじゃないか心配で付いてきたと言うのだ。
2人が入れ替わった証拠である三葉の日記は消えていた。
瀧はひたすらこの場所を知らないかと聞きまわり、2人はゆるキャラと戯れたり、食べてばっかりだった。
3人の珍道中、高山ラーメンを食べに入ったお店でおばさんが、瀧のデッサンがよく描けてると褒め、亭主の故郷であるという。
その、「糸守村」が。
ーーーーーーー更なるネタバレーーーーーー
それを聞いた司と奥寺先輩は青ざめる。「その村って確か…3年前に彗星の落ちて、被害に遭って無くなったのよ」…と。
高山ラーメンの店主に車で送って貰うとそこには何度か見たハズの村が消え、湖が一つ増え、元々あった湖と合わせて、8みたいになっていた。学校の残骸だけは残っていると確認した。
街に戻って資料を調べると、被害に遭って亡くなった人の名簿には、「勅使河原克彦」「名取早耶香」「宮水一葉」「宮水三葉」「宮水四葉」の名前があったのだった……
旅館で、司は奥寺先輩の話を聞く。「私前は瀧くんのこと好きだったのよ。でも瀧くんを変えたある女の子との出会いがあるのよきっと」みたいな感じ。……エンドロールまで長澤まさみだと忘れるほど自然だった。
瀧くんは1人で全て夢だったのではないかと思い始める。
部屋に戻った先輩は瀧くんからある話を聞く。腕にしている"さしこ"は、ハッキリは覚えていないが誰かから貰ったもので、何故かお守りにしていることを。
そしてハッとする。"あそこ"に行けばもしかして…!!と。
瀧は高山ラーメンの店主に車で送られ、それからは1人で、以前一葉おばあちゃんに連れられてきた、「彼岸」の祠へ行こうと山を越えた。
三葉の「半身」である「口噛み酒」を飲み終えた後、何も起きない。失落して立ち上がったとき、足場の苔に足を滑らせ、後ろに転倒した。穴の天井に見えたのはチョークで書かれたような彗星の絵であった。
その絵が、彗星の線が動く。赤い糸のように時間を結んでゆくように。
そしてそれが受精卵となり、分裂し、赤ちゃんの産声が聞こえる。
赤ん坊にみつはと名付ける若い女性。
へその緒が切られる。
みつははお姉ちゃんになるのよ、と大きなお腹を抱えた女性がみつはが言う。
お母さん早く良くなってな、と病室に集まる父とみつはに四葉。
葬式が行われ、遺骨を抱えた父にお母さんはいつ帰ってくるの?と問いかける四葉。
俺は神社のはもうやりたくない。婿養子のくせにというけんか。
瀧は、三葉が産まれてからの出来事が絵本のように見え始め、その中を漂い、落ちてゆき……
目覚めたら彗星が墜ちる当日の三葉も入れ替わっていた。
おばあちゃんに隕石の話をするが、意外と常識人なおばあちゃんは「そんな話誰も信じない」と。
でも「私も、あなたのお母さんも何処かの誰かと入れ替わったことがあるの。夢を見るように」
もしかして宮水のそういう血筋は今日の隕石墜落を止めるためなのではないか、と確信する。
それならば、と。てっしー、さやちんを巻き込み避難計画を練った。てっしーは、ここの湖は、千幾らか年も昔にここに墜ちた隕石によってできたのだからあり得なくないと、信じる。
てっしーは家が建築関係なため、ちょちょいのちょいで発電所を爆破させるという計画だ。
その後、放送委員のさやちんが学校の放送機器で町内に避難放送をすることに。そして町長による指示が1番効果的なものとなるため、三葉が説得係となった。
……ここのワクワク感と男子2人が結託して"悪い"ことをしようとするイタズラ心に微笑んだ。
しかし、父である町長は「頭おかしいんじゃないか?病院いけ」とまで言う。町長の襟元を掴んでメンチ切る中身瀧くんの三葉。結局あえなく失敗。
祭りの方へ行こうとする小学生を止めようとするが不審者扱い。
瀧は失望する。誰に言っても信じてもらえない。もし三葉だったら信じて貰えたのだろうか……このままじゃ皆死んでしまう!俺の1番大切な人を死なせたくない!
そこに妹が現れ、「昨日いきなり東京行くとか言い出すんだもん」と告げる。
瀧はハッとする。「まさか、アイツ"あそこ"にいるんじゃないか。」
赤い自転車をパクり、パンチラも構わず、あの「彼岸」に繋がる山頂を目指す。
一方、瀧の体に入った三葉は目覚める。三年後に町が壊滅した景色に驚愕する。また「キィィインッ!」と金属バットで殴られたような音がする。
瀧は思い出す。3年前のことを
三葉は思い出す。昨日のことを
田舎から電車を乗り継いで東京へ行き。うろ覚えながら、東京を歩き回り、ただひたすら瀧を探していた。ローファーの中の足はもう使い物にならないくらいだった。瀧に電話をしても繋がらない…
諦めかけていたその時、電車のホームから電車内の瀧が見えたのだった。
急いで乗り込み、瀧の前に立つ三葉、「…瀧くん…瀧くん…」と声をかけても気づかない。
やっと気づいてくれたものの、瀧は「誰?」としか思えなかった。
瀧にとっては三葉と知り合う3年前だったのだから。
降りようとする三葉。
しかし、何か感じるものがあったのだろう瀧は彼女に「君の名は」と聞く、「みつは、私の名前はみつは」と、髪紐の"さしこ"を渡す。
……
2人とも山頂に辿り着くが、お互いの姿は見えない。時空が違うのだから。
しかし、互いの呼ぶ声が聴こえる。
そしてすれ違う瞬間に何かを感じ、止まる。
声は聴こえるのに。手を伸ばしても届かない
見えない……
黄昏時の奇跡が起き、2人はお互いが見えた。「やっと会えた」
「知り合う前に会いくるなよー」と、どうしようもないことを責める瀧。髪紐を返すから「今度は君が持ってて」と三葉に返す。
返された三葉は紐をカチューシャのようにして結ぶ。
「似合ってるよ」という瀧に対して「適当なこと言って!」と責めるが、噴き出してしまう。そして2人で大笑い。
今度は忘れないように手のひらに名前を書いておこうとマッキーで三葉の手のひらに字を書く。
三葉にマッキーを渡し、三葉も書こうとしたが、一筆しか書けずに、黄昏時は終わった…
……このシーンを描きたいがために、ここまでのシーンは存在する。と思うほどの涙点。
身体が元に戻った瀧は手のひらを凝視し「君の名を忘れない!みつは!」と忘れないよう言い続けていたものの、それでも秒で忘れてしまい、自分が何故ここにいるのかもわからなくなってしまう。
身体が元に戻った三葉も同じことだった。秒で相手の記憶がなくなった。
それでも避難計画を実行する。
途中までは上手くいったかのように見えたが、避難放送は中止され、役所に自宅待機を放送で流されてしまう。
三葉は必死に走る。そして転ぶ、手のひらを見るとそこには「好きだ」としか書かれていなかった。「これじゃあ誰かわからないじゃん…」誰かを想っていたのに、誰かもわからない。
どうしてこんなに大切だった人を忘れてしまえるのだろう。
最終的に三葉の説得により町長は折れ、協力し、すべての人が学校に避難でき、助かった。
しかし、2人は悲しいことに、相手の記憶はほぼなくなった。唯一心の中で「誰かを探している」という引っかかりがあった。
瀧はその後、理由もわからずひたすら彗星が墜ちた町の資料を読みあさっていた。
時は流れ、隕石墜落から8年が経った。
瀧は就職活動に励んでいたが、スーツが似合わなすぎだと仲間内や先輩からからかわれていた。
たまたま入ったお店で聞き覚えのある「てっしー」と呼ばれるヒゲを生やした男と、明日からダイエットと言いケーキを美味しそうに食べる女の婚前カップル。
歩道橋ですれ違う"さしこ"の髪紐をつけている女性。
気づかない。
そして運命の日がやってきた。
2人は逆行するそれぞれの電車のなかで、お互いを見つけた。顔を見た瞬間わかった。「君が俺/私の探している人だということを。」
急いで次の駅で降りた2人は、ひたすら相手に会うためだけに走る。
そして階段でまたすれ違おうとした、
その時。
「俺、あなたとどこかで逢ったことことがある」
と瀧が一歩踏み出した。
「私も」満面の笑みで泣く三葉は振り返ってそう言った。
ちゃんちゃん。
普通に大号泣しました。
笑いあり、感動あり、切なさあり。
完璧すぎり
ネットで調べたらお父さんあんま活躍してなかったからAnother Story買わなきゃ!と思った。新海誠、恐ろしい子だこと。
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とつらつらとストーリーを書いたが、感想入れたら長くなるので分けます!